で、晴れてパソコン解禁してみたところ、アンケートへの回答が80件も寄せられていました!
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ところでタイトルですが。
少々、部活の方の都合によってある本を半ば渋々読み進めていたんですが、
まさに予想GUY。好みドンピシャだよ、大好きだこの本・・・!!
今までなかった地元愛がこみ上げて来た。・・・いや、実際は残念なことにニアピンなんだけども。
というわけで、以下感想文もどき。
坂東武者の熱い生き様を書いた「のぼうの城」(和田竜著)。
文体が非常に読みやすい。歴史小説なんだけど、そんな印象を受けない。
ひとつの物語として純粋に楽しい。
なにより、登場人物たちが魅力的すぎ。皆大好きだ!
成田長親(なりた ながちか)。
城主の従兄弟で、つまりかなり良い身分の武士。
でくのぼうの「のぼう様」と呼ばれる。(面と向かって呼ばれても特に反論しない)
城を抜け出して農作業を手伝うのが趣味だが、それは最早邪魔としか言いようの無い不器用さ。農民達から「頼むから、手伝うな」と言われ、しょんぼりしながら丹波に城へ連行されるのが日課。
正木丹波守利英(まさき たんばのかみ としひで)。
成田家一の家老。名の知れた槍遣いで、基本的に冷静な男。
が、幼い頃からの馴染みである長親を前にすると、怒鳴り散らさずにはいられない。
小さい頃はガキ大将。長親をパシらせて、見所のある奴に果たし状を出したりしていた。
柴崎和泉守(しばさき いずみのかみ)。
いかつい体躯に鬼のような形相。
20以上下の幼な妻との間に6人の子供有り。意外と尻にしかれている。
丹波を分かりやすくライバル視。猪突猛進な槍遣い。主の命令に従うつもり皆無の困った奴。
酒巻靱負(さかまき ゆきえ)。
22歳の若造。小柄で顔は中々の美形(らしい)
自称「毘沙門天の化身」。の割りに、初陣はまだ。城主の娘、甲斐姫にゾッコン(古)
甲斐姫(かいひめ)。
美人。気性が荒い。強姦魔の首を一刀両断、「どこへなりとも捨てよ」と侍女にその首を放り投げた。
長親に惚れており、その恋心は周知の事実。猛アタック中だが、長親がなびく様子はなし。
内容は、石田三成による忍城攻めの攻防。
石田方の軍勢2万に対し、忍城はたった2千(うち半数以上百姓)。
勝敗は見えすいていると思われたがしかし! という。
上の紹介の通りに「でくのぼう」な長親の誇り高さ、計算高さ、そしてやっぱりどこか抜けた感じの魅力にしてやられた。のぼう様、愛しすぎる。
が、個人的に丹波が好きだ。随所で格好良い。あの滝川一益を追い詰めたとか。漆黒の魔人とか。そういうのだけでもニヤニヤしてしまうのに、長親を貶しつつも付き従っちゃうあたりが正しい ツンデレ 武士の有り方だよな! と熱くなった。私の日本史部魂が騒ぐぜ。
以下、私のイチオシシーンの引用。
「長親なんぞに心を酔わせ、命を捨てるなど馬鹿者のなすことじゃ」
「ならば何ゆえ正木様は敵に向かわれる」
「わしがその馬鹿者だからよ」
・・・丹波ー!! 丹波、ちょ、おまカッコよすぎるだろぉおおお!!
いや、丹波だけじゃなくて和泉も靱負も勿論カッコいいんだけども!
百姓も甲斐姫も含め、皆男らしいんだけども!!
豊臣の天下統一目前、他の北条方の城が次々と降伏していく中、屈しなかった唯一の城。
百姓達の中にも生きる坂東武者の魂、生き様の清々しさ。
「のぼう」でありながら敵にさえ認められた希代の名将・長親。
歴史が好きな方も、そうでもない方も、是非一度読んでいただきたい! とくに地元民! あんたらのご先祖、すげぇカッコいいんだぜ!!
あー、熱が冷めやらない。
一体どれほどの方が、管理人の趣味丸出しな長文に付き合ってくださったのか分かりませんが・・・もし、ここまで読んでくださった方がいたなら、有難う御座いました!
好きなものはゲーム(特にRPG,SRPG)、漫画(ジャンプ系)、映画(邦画より洋画)。オヤジ好きで声フェチ。
最近は悟りを開き、趣味をオープンにしてます。