愉快な仲間（かぞく）たち。

おはこんばんちは、皆様。黒白です。
よく、コントやらで頭に眼鏡を乗っけて「眼鏡どこだかしらない？」と聞く人、いますよね。それは私の父です。
父は最近物忘れが激しく、すぐ眼鏡をなくすんです。しかし、そんな彼も学習したのか、最近では百均の眼鏡を大量購入し、あらかじめ家の各地に配置しています。捜索時間の削減だそう。

そんな、頭がいいのか悪いのか分からない父ですが、我が家の人間では比較的まともな部類に入ります。上には上がいる、黒白家の愉快な仲間たち。

引き続き、父ですが。
比較的まともとは申しましても、やはり少々変わっています。この間の休日、「煙草を吸う度、いちいち窓の開け閉めに立つのが面倒くさい」という理由から、スイッチ一つで窓の開閉ができるように改造してしまいました。
そっちの方がよっぽど大変じゃないか、と思った人間は私だけではないはずですが、誰も口にしません。だって、完成にはしゃぎ写真まで撮る56歳に水を差すことが、一体誰に出来ようか。いいや出来ない。（反語）

そして、その父すら霞ませるのが我が母、及び我が祖母。
祖母の「ズッキーニ事件」（7月30日の記事参照）に次ぐ彼女達の語られぬ伝説は、まだまだたくさんあったりします。

朝はパン食の父が、母にジャムパン（食パンを焼いてジャムをぬったヤツ）を注文した日のことでした。数分後、差し出されたジャムパンからは何故か刺激臭。
不審に思いながらも一口かじった父は、思わずそれを勢いよく噴き出しました。だって、イチゴジャムの下にぬられていたのはガーリックマーガリン。
「だって、マーガリンがなかったから。別に、これでも変わらないかなと思って」と語る母は大真面目でした。
…東京までデジカメを買いに行き、帰りの電車内でデジカメを忘れ、東京バナナを大事そうに抱えて戻ったこともある母。
その血を引く私は、時折酷く不安になります。

祖母。彼女の逸話は、多すぎて語りきれません。ので、私が生涯忘れることはないだろう伝説を一つここに記しておこうと思います。

皆さん、シャチの形をした大きな浮き袋をご存知でしょうか？よくプールとか海とかで見かけるアレです。
私も小学生の頃に買ってもらいまして、海水浴のお供にしたものですが、最近は全然使っておりませんで。整理整頓が好きな祖母が、シャチを段ボールに収納しようとしたんですね。
「次に出すことがあったら分かるように、名前を書いとこう」と祖母が言うので、「じゃあ…“シャチの浮き袋”とでも書いとけば？」と私。祖母は、マジックを手に頷きました。
―――その数日後。
登校のため、自転車を取りに車庫へ足を運んだ私は、ふとある一点に目を留めました。そこにあったのは、祖母がシャチをしまった段ボール。側面には極太マジックでデカデカと、こう書かれていました。

サチの浮気袋

…私の発音が悪かったのか、祖母の耳が遠いことが原因なのか。おしい、ものすごくおしいんだけど全く違う。
サチって誰だ。浮気袋ってなんだ。そんな疑問が悶々と頭の中を駆け巡り、後から後からこみ上げる笑い。
なんかもったいないからと、今も修正されずに晒されるその段ボールは、祖母の奇跡の集大成。


こんな愉快な家族たち。黒白はそんな彼らが大好きさ！
（※上記は全て、本人の了承を得た上で掲載。安心して笑ってやって下さい）