小さい頃から、それこそ幼稚園の頃から憧れだった人が、今日、お亡くなりになりました。
父方の祖母の妹、という、書いてみるとあんまり関わりのなさそうな位置、でしょうかね。でも、私という人間を作り上げる根底にいた人でした。
父の勧めで、小学校に上がってから勉強を習っていました。それだけではなくて、言葉遣いや礼儀作法、人に対してどのような心でいるべきか、ということを教えてもらいました。
人に言ったことは余りありませんが、私が当初あまり乗り気でなかった女子高に行ったのも、今こうして看護師を目指して大学に通っているのも、全部あの人の影響でした。あの人の出身校だから入りたいと思ったのだし、あの人が素晴らしい仕事だと言うから看護師に憧れを抱いたんです。
10年前、突然倒れたという彼女の見舞いに行きました。いつになったら治るんだろうか、と暢気なことを考えて、ベッドで眠る彼女を見ていましたが、それ以降、もう二度と言葉を交わすことは出来ませんでした。パーキンソン病、と診断された彼女は、その時すでに話すことすらままならず、数年の後には食事も排泄も、機械に頼らなければならなくなっていました。
話しかけても反応が返らないことが嫌で、ベッドで寝たきりの彼女を見ていることが耐えがたく、私は中々見舞いにも行きませんでした。念願の看護科合格も、まだ報告に行けていませんでした。
治る見込みはない、そう言われても、私の中で彼女はいつまでも憧れの人であり、静かで厳しく、素晴らしい女性でした。だから必ず、彼女がよく話して聞かせてくれたマザー・テレサやナイチンゲールのような、誰かのために尽くせる人に、そんな心を持った看護師になって、認めてもらいたかった。そしてその思いは、今も変わっていません。だから、おざなりだけれど、大学生活を頑張りたい。絶対に、看護師になりたいと思う。
明日、改めて会いに行きます。色々なものを頂きましたのに、何一つ返すことが出来なかったことが心残りですが、どうか安らかに。
好きなものはゲーム(特にRPG,SRPG)、漫画(ジャンプ系)、映画(邦画より洋画)。オヤジ好きで声フェチ。
最近は悟りを開き、趣味をオープンにしてます。