かもかて語り 第一弾

お優しい方からゴーサインが出たので、かもかてを語ります。

以下、「冠を持つ神の手」というフリーゲームについて、モノクロが語らせていただきます。
今回はシステム紹介が中心。かもかてってどんなゲーム？と気になってらっしゃる方に上手いこと説明！…出来ていたらいいですね。

王国リタントの三足族は、無性別で生まれ、15歳で成人してから自らの意思で男女へと別れていくという特殊な種族であった。
リタントの王の座を得られるのは、額に光る選定印を持って生まれた者のみ。血筋は関係なく、額の徴だけが、神から与えられた王たる者の冠だった。
次代の王位継承者が成人した暁に譲位が成されるという慣わしに従い、継承者の成人を一年後に控えていた時期に、徴を持つもう一人の人物が発見された。14歳の同い年の二人の継承者のうち、どちらが王座に就くのか、同時代に二人の人物に与えられた徴が持つ意味とは何なのか。
（Wikipediaより）

というストーリーのゲームです。ジャンルは、異世界ファンタジー育成系ADV。
一回のプレイ時間は2時間ほどであり、難しい操作もありません。ただし、狙ったキャラと狙ったEDを見ようと思うと中々大変。そしてイベントコンプは至難の業。鬼のようなパラ分岐がありますので、全てのパターン見ようと思うとものすごいです。奥が深すぎる。まあ、普通に楽しんでクリアする分には問題ないと思いますが。
ゲームの基本としては、王候補者としての能力を上げていくために毎週の学習予定を決め、休日にはキャラと過ごしたり、御前試合に出てみたり、舞踏会で貴族さん方と踊ったり歓談したり。

舞台はほぼ王城内限定。外に出ることを中々許可してもらえないので、基本城内で一年間を過ごします。
それで毎週毎週お勉強、周囲のメンツも大体変わらず、という感じなので、ぶっちゃけ単調だったりします。
しかしながら飽きない。世界観の造りこみと深い人間関係が、プレイするたびに新たに発見されてくるんですよ！
一度目では分からなかったことや、一側面しか見えていなかったことが、何度もプレイすることによって全体像を見せてくるというか。前述の通り、学習によって上げたパラメータの数値によって細かくイベントが変わっていったりもしますし。

そして何より、好感度・印象度システムの楽しさったらない…！
大体、キャラから主人公への「好感度」が存在するのは一般的ですが、かもかてでは主人公からキャラへの感情を表す「印象度」と言うものも存在しています。
これらには愛・友・憎・嫌の四つがあり、それぞれ愛と憎、友と嫌が反比例する形になっています。好感度は主人公の行動や反応によって変化し、印象度はキャラとの会話後に自分で振り分けることができます。
この好感度・印象度もパラ数値と同じようにイベント進行に関係してきます。たとえば、相手に嫌味を言われた時、こちらの印象度が低い場合は反論や無視といった選択肢が出ますが、印象度が高い場合は別の反応ができたりとか。

それから、忘れてはいけないのが感情反転。これは本当に画期的でした。
さきほど言ったように、愛の対局は憎、友の対局は嫌というようになっており、どちらかが高ければどちらかは低くなる、というような仕様になっています。
が。
この好感度と印象度、ちょっとしたきっかけがあると反転することがあるんです！ 愛が憎に、友が嫌にという風に。
好感度の方は、キャラとのイベント中に、ある選択肢を選んだりするとくるっと。印象度の方は、一定の値まで達すると、くるっと変えることが出来るようになります。
だから、つい最近まで愛し合っていたはずの二人が突然殺伐としちゃったり、逆にいがみ合ってた二人がいきなりラブラブしだしちゃったりします。超楽しいです。

EDには、各キャラごとに愛情EDと友情EDの他、憎悪EDと殺害ED、裏切EDという聞きなれないものがあります。愛情EDは普通にいちゃつき、友情EDでは平和的（？）な交友関係を築きます。これらはまあ、一般的なアレです。
その一方で、愛しさ余って憎さ百倍な反転憎悪EDもあったり、主人公がキャラをヤっちまう殺害EDがあったり、最後の最後で相手と同じ性別選ぶ裏切EDがあったりです。ぶっ飛んでます。愛情EDのイチャラブぶりはどこへいった、という感じです。ヤンデレ王者決定戦が絶賛開催中です。
しかし、どのEDもそこへ至るまでのイベントが造りこまれていて、本当に引き込まれました。

一度や二度クリアしただけじゃ終わらない、終われないのがかもかて。以上のように細部までこだわったシステムに加え、攻略キャラも素敵過ぎるから何度もやらずにはいられない。
というわけで、かもかて語り、続きます。次回はキャラ＆イベントについて語ります。今回以上にハイテンション間違いなし。乞うご期待！