フリゲ「mix.」感想

当方、数年前からフリゲにはまっておりまして、それなりにいろいろなものをさせていただいております。
さまざまな方が、さまざまなゲームを作ってらっしゃいます。無料です。フリーなんです。フリゲですから。

それってすばらしくね？これってすばらしくね？すばらしくねええええええ！？

という思いが爆発しそうなので、僭越ながら私の好きなフリゲについて少しずつ語らせて頂こうと思います。
興味のある方は続きから、どうぞ。
D.G.F様の「mix.」です！

＜あらすじ＞

主人公は、大学を休学して、あるバーテンダーに弟子入りした女子大生。
トイレ掃除や雑用ばかりでカクテルを作らせてもらえなかったが、働き出して半年経ったある日、バーのマスターである拓海に、ついに「カウンターに立て」と切り出された。―――ただし、本格的に酒を作ることを許すのは来月末の試験に合格してからだ、とも。
拓海は、事情を知る常連たちに酒を作り、実践を積んで試験に備えろと言った。試験まで二か月弱、主人公は無事に合格することが出来るのか。


＜感想＞

攻略キャラは4人、1日の行動を「ノクティルーカ（バー）」「アズール（掛け持ちのバイト先）」「休み」の3つから選択し、入力していくことで進行していく形式。
お客さんの接客時に、注文されたカクテルの材料・作り方を選択することになりますが、直前にレシピを確認できるので難しくはないです。
プレイ時間は、一人につき1時間くらい…ですかね。人によりますけども。単純でシンプルなシステムですが、キャラクターたちに深みがあって、楽しんでプレイできました。
それぞれ（主人公も含め）悩みや問題を抱えているのですが、それが身近なものだったりなんかして、中々考えさせられるものも。とても共感できるキャラクターたちでした。
スチル、立ち絵も好きです！ 厚塗りで主線がない、ゲームのスチルとしては珍しい（？）描き方をされてるんですが、それがゲームの雰囲気にも合ってて素敵でした。陸の図書館スチルとか綺麗すぎてヤバい。

攻略キャラは前述の通り4人です。

『ノクティルーカ』のマスターで主人公の師匠、夜野拓海。
客に対しては敬語でにこにこ愛想もいいですが、近しい人には口数少なく無愛想。
主人公を家に下宿させてくれている。中々にストイックな男。
イベントでも日常でも普通にかっこいいですわこの人…。
特に＜ネタバレ＞南さんのイベントね。さりげなく主人公のこと守ってくれたりとかね。酔って帰ってきて「わからない！」とか叫ぶかわいさもね。いい塩梅でした。
あと、おまけシナリオの記念日では、本編ではわからない拓海さんの本音が見えてたぎってニヤニヤした。
あと、没になったという南さんEDでも、そこに至るまでの拓海さんを想像するとなんか胸が締め付けられると同時に萌えます。拓海さん、必死に守ろうとしてくれてたんだろうな…！＜／ネタバレ＞


『アズール』でバイト中の大学生で主人公とは腐れ縁気味、真昼翔太。
不器用な男です。なんとも青春。甘酸っぱい。
翔太とのイベントでは、中学からの思い出回想がちょくちょく挟まってくるんですが、甘酸っぱいです（2回言った）
主人公と翔太の、気心知れた何気ないやりとりが好き。
＜ネタバレ＞翔太の抱えている問題は、今の時代多くの人が直面する悩みだよなぁ…。就職難で落とされ続けて、自分ってなんだろうと悩む。それと、翔太ルートで明らかになる主人公が大学から離れ始めた理由も、共感できるというか、誰にでも少しは経験のある思いな気がする。＜／ネタバレ＞
中々素直になれないでいる曖昧な関係もだけど、抱える悩みの解決についても展開が気になる二人でした。


モデル張りのイケメン捻くれ御曹司、朝倉陸。
主人公とは同じ大学。すれ違った程度ではありますが、お互い一応顔見知り。
しかし主人公の陸に対する第一印象は最悪でしょうね。いきなり「ブス」呼ばわりですから。
＜ネタバレ＞彼は夜に別の顔を持ってます。オカマバーで働く、くりかちゃん。めちゃかわいいです。血迷う。
でも、中身はさすが、男らしいんですよねー。自立のために別に好きでもない女装をしてお金を稼ぐ、中々に芯の通った人です。＜／ネタバレ＞
イベントはアレです。カツラ直しのイベントと、EDに続く最後のイベントでやられました。どっきどきしました。陸さんたらスマートにセクハラ。


あと1人は…1人カウントでいいのか？でも攻略対象4人になってるし、EDも一応ありますので。
私は、この人のイベント、とても好きです。キャラとしても好きです。…と言えば、わかる方にはこのキャラの年代もわかりますね？（ヒント：オヤジ好き）
＜ネタバレ＞いや、夏樹さんかわいいよ、めっちゃかわいいよあの人。最初はｲﾗｧ…ってしたけども。主人公のこと見直して以降の夏樹さんかわいくて仕方ない。いやその前からもかわいいけどね。ツンデレおやじとかなにそれ素敵。＜／ネタバレ＞


イベントの数はそれほど多くないし、どっぷり恋愛！よりかは悩みを一緒に乗り越えたり、バーテンダーとしての腕を磨いたりする成長ストーリーな感じですが。
お客さんの抱えている悩みや課題も身近なものだったり共感できるものだったりもするので、恋愛ものとしてじゃない楽しさもあってオススメです。